フライドチキンって、実は家で作ってなかったんですね。もちろん鶏のから揚げとか、チキンのベイクはいろいろしてますけど。で、アメリカのオーソドックスなフライドチキンは、北米でも南の方にある州で調理される方法が一般的です。バターミルクに漬けてから粉をまぶして揚げるという方法ですね。それだとあまり単純なので、サンクスギビングのシーズンでもあるし、ちょっとだけ工夫を凝らした、中西部スタイルのレシピで作ってみることにしました。よって、マッシュポテトのグレービーもできます。
普通のフライドチキンと一番違うところは、油で揚げてからオーブンで焼いて仕上げるということです。今日のレシピは、Amy Thielenさんの"The New Midwestern Table"という本に載っていました。鶏肉は身がとても軟らかく仕上がったのですが、ややマイルドな味だったので、もう少し塩胡椒を利かせてもよかったと思います。ちなみに、冷蔵しておいた残りを翌々日、冷たいままで食べても美味しかったです。(4〜5人分)
<フライドチキンとグレービー>
−材料−
・鶏肉−−−−−−−−−−−1.8kg
・バターミルク−−−−−−−1カップ
・海塩と黒胡椒−−−−−−−適量
・タイム(微塵)−−−−−−小2
・にんにく−−−−−−−−−7かけ
・小麦粉−−−−−−−−−−1.5カップと小5
・リッツクラッカー−−−−−1カップ
・パプリカパウダー−−−−−小2
・サラダ油−−−−−−−−−2カップ
・セージ−−−−−−−−−−小1束
・チキンストック−−−−−−2.5カップ
・マッシュポテト−−−−−−適量
(注意:アメリカの1カップの容量は、240mL(240cc)となっています。)
−作り方−
*鶏肉を部位ごとに食べやすい大きさに分ける。
*バターミルクに、小さじ1の塩と小さじ半分の胡椒に、タイムと4かけのにんにくを押しつぶして混ぜる。
*このマリネ液に小分けにしたチキンを漬けて、室温で最低1時間から、できれば一晩冷蔵する。
*大きいボウルに、1.5カップの小麦粉と粉状に砕いたクラッカー、小さじ1と3/4の塩と小さじ1の胡椒にパプリカを混ぜる。
*鶏肉の部位をマリネから取り出し、1つずつ粉をまぶして皿に並べておく。
*高さのある鉄のフライパンか、ダッチオーブンに油を2.5cmほど入れて、中強火で熱くする。
*用意ができたら、チキンを入るだけ入れて、10〜12分ほどかけて、全面が茶色になるまで揚げる。
*この間に、オーブンを180℃(華氏350℃)に温めておく。
*油で揚げ終わったチキンはベーキングシートに並べていく。
*これをオーブンに入れて、15分前後焼く。
*この間に鍋の脂を、大さじ2杯分を除いて捨て、残りのつぶしたにんにくとセージを入れて、約1分炒める。
*残りの小さじ5の小麦粉を加えて2分ほど混ぜ、茶色くなったらストックを注いで滑らかになるまで混ぜる。
*ソースが濃くなるまで、弱火で5分ほど火を通し、塩胡椒で味付け、ニンニクとセージを捨てる。
*これをグレービー・ボートに移して、フライドチキンとマッシュポテトと一緒に出す。